駒の交換時期について。
駒は消耗品です。定期的に交換するものではありませんが状態が悪くなると交換の必要があります。
駒の状態が悪くなるといろいろと問題が出てきます。
今日は駒の簡単なチェック方法をご紹介します。
まず楽器を水平に持って駒を横から見ます。
駒の裏側が、駒が乗っている表板に対して直角になっているか見てください。定規などをあてると分かりやすいです。
理想的な駒は、表板の駒の接地面に対して直角に立っています。
ですが時間とともに駒が反ってくることがあります。
1枚目の画像を見ていただけると分かりますが、定規に対してかなり曲がっています。
こうなると非常に危険で、放っておくと突然駒が倒れるというトラブルが起こります。
駒には常に弦の圧力がかかっており、バイオリンで20キロ、コントラバスでは100キロ程度もありますから、倒れた駒はものすごい勢いで叩きつけられます。
当然駒は折れ、表板には酷いキズがついてしまいます。
もし無傷ですめばとても幸運だったと言えます。
もし倒れないとしても、反っている事で弦長が変わり音に影響します。
2枚目の画像のようにまっすぐ立っているかいつも気にしてあげてくださいね。
調弦をすると駒が引っぱられて傾くので、まめに直してあげると駒が長持ちします。(ただしコツがあるので無理は禁物です!)
もし曲がってしまったらなるべく早く交換をお薦めします。駒の新しい、古いではなく曲がっているかどうかが重要です。
駒の交換は、反っているかどうかなのですね。
弦が駒にくい込んでいるかどうかではないのですか?
弦が、くい込んできたら どうすればいいのですか?
弦がくい込んでいる場合も弦が痛むので対処する必要があります。
駒を削る、埋め木をする、皮を貼るなど状態によって対応しますが、交換した方が良い場合もございます。
工房で見てもらえば良い方法を提案してくれると思います。
よろしくお願い致します。